全世帯把握/よそ者が田舎で暮らし続けられる秘訣

     
私は、自分の住んでいる地域で、昨年より体育委員を行っています。 160803_ペタンク (3)圧縮

ペタンクの練習の様子

 体育委員の任務の役割は、地域のスポーツ振興。脇之谷内は、仏生寺地区に属して、あのキムタクも映画『HELLO』の中でやったペタンクカローリングが盛ん。 151104_カローリング (3)

カローリングの練習の様子

 体育委員の役割として、年3回の大会があり、地域内の人たちへのイベントへのお誘いや、他地域間との連絡調整や、使用する旧仏生寺小学校のグランド・体育館の整備などがある。 私自身が体育委員になり、体育委員なりたてのころは、参加率が少なかった時もあった。大会に参加しなかったある地域の方と話す機会があって、言われたのが、 『イベントがあるのをしらなかった』 といわれた事。 お知らせは、仏生寺地区から発信しているチラシを回覧板で廻っているのだが、やっぱり回覧板を見る人がいない、世帯の誰かが読んで全員が読まないうちに隣家に行ってしまう場合もあることが判明。 そこで、改善をおこなったのが脇之谷内独自のお知らせを作成し、地区の全世帯に手渡しをおこなった。 170524_カローリングお知らせ圧縮

独自作成したお知らせのチラシ

 脇之谷内独自のお知らせを作成し、全世帯に手渡ししたことで、参加率が1.3~1.7倍に増え、大会当日のチーム数も1.6倍になり、地域間での繋がりが増えた。 体育委員としての役割は、これで良いのだが、地域おこし協力隊や移住者としていのもう1つの狙いがあります。  

移住者だからしなければならないもう1つの狙い

チラシを全世帯配布することで、地域の人に顔を知ってもらう同時に、地域の人の顔を知ることが出来る。 私自身苦手なことの1つとして、名前と顔を1回でわ覚えられない。だから、繰り返し何度も会わない・コミュニケーションをとらないと覚えられない。 体育委員になったことで、チラシを配布しはじめて、2年目、始めは会話をしてくれなかった人々も回を重ねることで声掛けをしてもらい、チラシを配るだけではなく、その人しか知らない地域の宝やこれまでの生い立ちなどの会話が次第に増えていった。 これまで私の住む脇之谷内で全世帯に挨拶をしたのは、
  • 平成27年5月に紙で自己紹介を配布(自らが行かず、回覧板で全世帯に配布)
  • 平成27年12月 脇之谷内キムチ 第1回目試作を提供
  • 平成28年7月 ペタンク大会のお知らせ
  • 平成28年10月 カローリング大会のお知らせ
  • 平成28年12月 『恋ダンス』地区で踊ったのがTV出演のお知らせ
  • 平成28年12月 脇之谷内キムチ試作品を提供
  • 平成29年5月 カローリング大会のお知らせ
以上、6回続けて来た。 草刈りをしていたり、上記のようにお知らせを配布する度に、日常会話が増える。 地域の人々から、日常会話以外でも、さらに自分自身が行っていることが、地域の為だったり、氷見市のためになることであれば、 『いい人が、我が在所に来てくれた』 『協力隊任期終了後もずっと住んでいてよ』 という声を顔を合わせる度に、地域の人たちから沢山の声を頂けるようになってくる。  地域のコミュニケーションは、継続性が大事。 即効性はないが、地道な継続性を繰り返し行う大切さを理解して欲しい。 全世帯把握、コミュニケーション 協力隊になる前の2地域居住をしていた大長谷時代から初めています。 コミュニケーションも、何度も繰り返し行わなければ、自分自身のものにならない。 私自身のきっかけ記事と動画はこちら。ちょっと書くのが照れますが、これで、我が嫁さんと仲良くなれました。(^_^;) あなたのまちの地方創生 大長谷版動画(北陸では大長谷だけ)を作りました。政府広報に投票してね。http://nagatan.info/?p=18413

『恋するフォーチュンクッキー』を地域全体で企画したおいたち動画

  楽しい話しは、ここまで ここから先は、ちょっと辛口コメントで、飛ばしてもらっても大丈夫\(^o^)/  

地域おこし協力隊活動での不満

地域おこし協力隊の活動で行政に対して不満に思う事の1つとして、 常日頃から自分の暮らす地域でのコミュニケーションが取れているのか? ということです。 全国的にも問題になっている行政の下請けとなっている地域おこし協力隊の隊員は、移住者や隊員同士とばかりつるんで、地域に密着になっていない。 先日は、草刈りについて書きましたが、行政職員や協力隊内部から 『草刈りをしなくてもコミュニケーションは取れている』 と主張する。 でも、そんなことを言う職員に限って本質を理解していない。 県内の他の協力隊と話す機会があったときに、 『地域おこし協力隊の活動と住んでいる場所は違うから、住んでいる場所の人々を知らない』(富山県西部地区の協力隊員の話し) なんとも悲しい話であり、それを指導出来ないのが今の行政職員。 市町村の行政職員の中でも、地域に密着、密接に接している職員は、本当に少なく、自分の担当する協力隊に対し指示や助言が出来ない。 本当にそんな悲しい現実が、日本全国で増え、協力隊に対するバッシングとなっている。   ネガティブばかりではない。他県では、既に地域密着で成功している地域おこし協力隊もいる。 岡山県英田上山地区新潟県十日町市が、そうだ。 彼らと話したとき、やはり彼らも地域の人全員の顔と名前を知っていた。 では、

氷見市地域おこし協力隊はどう?

おそらく、住んでいる地域から地域の役職を指名されているのは13名中2名 結局、地域に溶け込めず、信頼を得ていない。 氷見市では、どの地域も高齢化率が高く、役職をする担い手すらいない状態が続いている。だから、役職なしで地域にいるのは、何らかの問題があると感じる。 問題の1つとして、協力隊活動内容。1日24時間、自己研鑽のために、他県へのワークショップや、若者同士でつるむの時間数が多く、そのしわ寄せで地域密着な活動時間が少なくなっている場合が挙げられる。 私のように、週間活動を自身をもって公開出来る協力隊は、いない。 地域に根付き、地域の人たちとのコミュニケーションを取る工夫を行うことせず、行政の下請け仕事ばかりで指示待ちだけの状態なら、私のような次の階段には、登ることが出来ず、3年の任期を経て、何らかの理由を付けて去っていくでしょう。 富山県全体でも、協力隊が赴任した地域に根付かない理由の1つでもあります。全国で地域おこし協力隊の退任後の移住率6割に対し、富山県では、5割にも満たないと思われます。 ですから、もっと多くの行政職員や、全国の地域おこし協力隊に、自分の出来ること、3年間という限られた時間の中で出来ること、自分の活動拠点となりうる住んでいる地域のことを今以上に真剣に考えて欲しい。

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