美味しいお米コシヒカリ・特別栽培米・富富富 自然環境を守り、最小限に行う丁寧な農薬散布と集落一斉防除 【米づくりの手順】

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本日は、消費者が気にする農薬=一斉防除のお話。

みなさん、頭ごなしに農薬のことを反対といいますが、

昔の農薬とまったく違う、

地域には昆虫や鳥などが以前のように戻ってきている。

 

脇之谷内でも過去は、個々の農家さんが田んぼを見回って、散布していたが、

高齢化、兼業農家が増え、今は、脇之谷内営農組合で行われている。

他の大規模な圃場面積を有する場所では、

ドローンやヘリコプターなどで撒いている地域もある。

 

170809_一斉防除ヘリ (2)圧縮

氷見の平野部では、圃場面積が大きくラジコンヘリで散布している場所もある

 

 脇之谷内は、集落全体でも8haの圃場しかなく、

1枚あたりの田んぼの面積も1反=10a(31m×31m=991m2)前後の棚田であり

四角形の圃場は少なく、中山間地域の地形にそった曲線系の圃場も少なくない。

だから、脇之谷内での一斉防除の方法は、手動の散布機で、2人1組となって、

1枚1枚の田んぼを最小限の適正な農薬散布

丁寧な手作業で行われている。

毎回私は、重さ10kg近くある散布機を担いで撒く担当を任されている。

手間ひまかけた米作りで、脇之谷内の田んぼや周辺には、

今でもカエルや蛍やタニシなど多様な生物が生息し、豊かな自然環境を保持している。

160806_脇之谷内縮小

脇之谷内の棚田

集落一斉防除とは

稲などの作物は、

育成中に病気(ウンカ類、ツマグロヨコバイ、いもち病)にかかったり、

害虫(カメムシ)被害にあうことがある。

殺菌剤や殺虫剤の成分が入った農薬を、地域(集落)ごとに日取りを決めて散布し、

地域(集落)の病害虫を一斉に駆除する作業が

集落一斉防除

1607XX_一斉共同防除 (1)

7月上旬に配布された通知案内(過去のものH28)

 一斉防除は、2回。

中山間地域である脇之谷内では、稲穂の育成が、平地よりも遅く、

一般的には、通知書より1週間遅れて行われている。(H30日程)

  • テンタカク:1回目(7月28日)、2回目(8月4日)
  • コシヒカリ:1回目(8月4日)、2回目(8月11日)

160806_一斉防除 (2)

1回目:ビームスタークル(普通物)

2回目:ラブサイドキラップ(普通物)

 メーカー推奨の使用量は、1反(10a)あたり3~4kg散布。

脇之谷内営農組合では、最小基準量の3kgで農薬管理を行っている。

 かつて日本の米づくりでは、毒薬や劇薬が使われていたようだが、

今は、農水省の厳しい指導のもと、普通薬に代わり、研究・開発されている。

現に、脇之谷内の田んぼでは、タニシやカエル、ヒルなどが存在し、サギやカモが、餌を求め訪れる。

田んぼの排水が流れる仏生寺川は、生息し、乱舞する。

かつての農薬では少なくなったが、蛍が戻ってきたのも、農薬が普通薬に代わり、農業技術が上がったことが大きい。

160806_一斉防除 (3)

散布器に投入の様子

 

160806_一斉防除 (4)

防除剤散布状況

 散布機に農薬を入れ、透明のビニールホースで散布。

風向き、農薬の量、散布機の角度など調整などを行い、丁寧に1枚1枚の田んぼに均一に撒いていく。

一斉防除をしないと、カメムシが稲穂の汁を吸うと、その米が黒いお米になる。

お米の中に、カメムシが吸った黒い色のついたお米が含まれると、

等級が落ちて買取り価格が下がり、生産農家の収入が減ってってしまう。

例えば、

白いお米の中に黒いお米が 0.1%混じる(1000粒に1粒)までなら一等米

0.2%混じる(1000粒に2粒)と2等米

0.3%以上(1000粒に3粒)になったら三等米 にされてしまいます。

お米の評価が一級下がると60kgで約千円も価格が下がります。

これは農家さんにとって、ものすごい経済的損失なので、カメムシを除去するのに農薬が使われる。

 

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