地方創生・地域活性化動画 DAPUMPのUSAご当地動画8本の傾向と地域おこし将来ビジョン

     

DAPUMPのUSA替え歌(DA PUMP U.S.A)

来られよ氷見!

50日経過して、再生回数1万回を超える事が出来ました。

今回、氷見市の替え歌と、他県で1万回以上の視聴回数を行った地域との分析をすると

プロの歌手やyoutuber、web会社多くのことが解ってきました。

私が作った氷見市の活性化動画の再生回数は、日々ゆっくりと今でも増えており、

この動画を見て氷見に訪れたくなったという市外の人からのコメントや

出演していなくても

地域の知らないところをしれた

氷見市民や富山県民からのコメントを頂き地域の人々にも大変喜ばれています。

今回「来られよ氷見!」で参加協力をしてくださった地区は、下記の7地区です。

上記7地区の詳細な活動については、下記blogで閲覧出来ます。

DA PUMP/U.S.A替え歌「こられよ氷見!」婆ちゃんダンスで見たら癒し効果UP+おまけ3本お笑い動画付き
/blog/16940

 

では、他県での地域おこし系動画がどのようなものがあるのか

全国各地様々なご当地U.S.A替え歌があり、

再生回数1万回以上のものを8本紹介します。

ただ、これら地域活性化動画では、動画制作以降、その先の将来ビジョンを踏まえ製作されているのは、少ない。

ゆえに、末尾で山口県の地域おこし協力隊が批判するような意見も発生する。

今回、私自身これまでの2本の地域活性化動画、地域おこし動画を製作した

実体験をもとに、またこのような批判的動画制作に対して

理解をすれば、日本国内での地方の問題について

より良い地域づくりや地域おこし協力隊の活動のヒントに繋がると思い、

今回のblog記事を記述する。

 

USA替え歌・ご当地地域おこし系動向

1)ご当地歌手や有名人

まずはじめに紹介するのは、ご当地歌手・ご当地出身ミュージシャンが製作している動画。

音がよく、映像も綺麗でドローンを飛ばしている地域もある。

本編動画以外でも、その後のお祭りやイベントでも歌っている動画も再生され

ミュージシャンの宣伝効果も兼ねている場合もある。

以下、他の地域おこし系USAの替え歌について2018年12月16日現在のyoutube再生回数で紹介

 

おいでよ栗原

☆宮城県栗原市(再生回数261万/8月6日公開) 管理者:パンダライオン(宮城県拠点のプロミュージシャン)

ご当地替え歌の先駆け、youtube以外でもweb上で多く紹介され、再生回数が断トツ

私自身も、この動画を見て面白いと思った

 

A.K.島~カモンベイベー昭島

☆東京都昭島市(再生回数85万/8月29日公開) 管理者:春斗(CUBERSのボーカル)

ご当地有名人アジャコング(プロレスラー)も出演して話題

 

S.A.G.A~カモンベイビーさがもん

☆佐賀県(再生回数6万/11月21日公開) 管理者:成瀬ブルックリン(東京在住佐賀県出身の革命定期音楽家)

ミュージシャン本人が出演し佐賀を紹介

 

C’mon, baby オオサキ【湯ですぜ!】

☆宮城県大崎市(再生回数50万/9月25日公開) 管理者:A-laboratory(宮城県で活動する音楽グループ)

宮城県立古川高等学校ダンス部を全面に出し、若さがある。

歌詞は、本家U.S.Aの歌詞を手掛けて人が大崎出身である。

 

2)youtuberによる製作

おんでやんせ八戸

☆青森県八戸市(再生回数22万/11月16日公開) 管理者:実験道場

youtuberである実験道場が八戸出身で製作されたご当地動画。

 

3)WEB会社

インターネットテレビ制作やデジタルマーケティングを行っている企業 瀬戸内サニーが製作した

映像3本。

西日本豪雨の復興ソングの位置付けともなっている。

 

【西日本・岡山応援!!】カモンベイビーオカヤマ!

☆岡山県  (再生回数28万/8月24日公開) 管理者:瀬戸内サニー(インターネットテレビ制作、デジタルマーケティング運用)

西日本豪雨の画像や岡山県知事も冒頭にコメントあり。

サビの「カーモンベイビー」を多くの県民が歌い踊っている。

 

【西日本・愛媛応援!!】カモンベイビーエヒメ!

☆愛媛県  (再生回数2万/10月8日公開) 管理者:瀬戸内サニー(インターネットテレビ制作、デジタルマーケティング運用)

瀬戸内サニーさんによる2本目の動画。

西日本豪雨の画像や愛媛県知事も冒頭にコメントあり。

サビの「カーモンベイビー」を多くの県民が歌い踊っている。

 

【西日本・広島応援!!】カモンベイビーヒロシマ!

☆広島県  (再生回数1万/11月4日公開) 管理者:瀬戸内サニー(インターネットテレビ制作、デジタルマーケティング運用)

瀬戸内サニーさんの3本目の動画。

 

【ご当地替え歌・動画、著作権注意事項】

今回の来られよ氷見を含めて、全てボランティアで製作

地域による地域主導型地域活性化動画です。

地域活性化動画を製作する場合、

音楽には、著作権(JASRA)・原盤権(レコード会社)がありますので

まずは、JASRAや音楽会社に確認することをお勧めしします。

営利目的の場合は利用料の支払いや発生します。

ですから製作する主旨を伝えることが大事です。

また、有料化や替え歌での収益をえることはNGであり絶対にやってはいけません。

 

【動画制作と著作権の今昔】

AKB48の「恋するフォーチュンクッキー」と 星野源の「恋」

両方とも、全国各地で 踊ってみた ご当地動画 地域おこし動画が製作された。

この2つについての著作権について述べる。 

 

AKB48 恋するフォーチュンクッキー

全国各地で学生や企業だけではなく、行政もお金をかけて多くの動画が製作された。

行政主導の場合、原盤権のある同アイドルグループを運営するAKSに

対価を支払い公式となっているケースがある。

また、一般の人々が撮影したものについては

「原則として削除要請はしていない」、

「多くの人に親しんでもらうのは歓迎すべきこと。
 地域に密着した人気につながると考えている」

として黙認されている。

 

星野源 

星野源の恋は、TBS系ドラマ「逃げるは恥だが役にたつ」のエンディングで

新垣結衣や星野源、石田ゆり子ら出演者が踊る恋ダンスが可愛いと言って

全国各地で恋ダンスを真似して地域活性化動画が創られた。

星野源さんが所属するレコード会社ビクターエンタテインメントは、ドラマ放送期間中にかぎって、CD購入やダンス時間など、一定の条件を満たせば公開を認めるという声明を出し、2017年2月、「2017年8月末日」までは、著作権法に基づく動画削除を行った。

この時の動画削除は、原盤権に基づくものであり、星野源さんが歌わずに、第三者が歌っている動画に関しては、削除されていない。

私自身も星野源さんのCDを購入しyoutubeに投稿を行い、再生回数28794回となった。

しかし、youtubeでの削除し、新たに鰤小僧さん(氷見市在住音楽家・普段は自営業従事、夜は近所の子供たちにギターを指導)に依頼し、youtubeに投稿し直した。

 

ご当地動画と地域活性・地域おこし】

ご当地系動画を製作することで、賛否両論があります。

AKBで地域おこしは、できるのか?

2014年当時山口県阿東地域地域おこし協力隊のblog記事。

AKBで地域おこしはできるのか?

 

本記事では、上辺だけの動画なら不必要だと痛烈に批判。

米の販路拡大を志し地域おこし協力隊になられ、

自信のblogも製作されていたようだが、現在は停止。

現在は東京と山口で経営コンサルを開業。

本記事を読むと、地域活性化動画では、

・顧客視点に欠けている

・外の人を呼び込めない

・地元の結束を固めるのには無意味

・大人の学芸会

と批判されています。

 

言われていることの意味が解る動画も多くあると私自身も感じます。

しかし、彼が批判することを踏まえた動画制作を行うことが出来れば

意味があると私は思います。

意味あるものにするために、地域おこし協力隊が地域に密着し、

地域の人々も気付いていない地域資源をPRしたり、

顧客、第三者が興味を抱くような祭事や暮らしの様子を

発見できるのが3年間密着出来る地域おこし協力隊の魅力であり武器であります。

私自身、「来られよ氷見!」を地域おこし協力隊着任時に、製作することは出来なかったし、

実際に創ったとしても、今回よりも品質・内容は低いものになっていたと感じてます。

協力隊着任当時は、脇之谷内の「恋ダンス」が地域に密着出来た身の丈でした。

しかし、恋ダンス脇之谷内の前に製作した恋するフォーチュンクッキー大長谷Ver

と継続して創り続けることで、上記の阿東地区地域おこし協力隊の言われる無意味なものから

意味あるものに変わっていけると思っています。

 

恋するフォーチュンクッキー限界集落・大長谷ver

2014年12月公開。

恋チュンの替え歌は、ご当地PR動画の先駆け。

全国各地で学生や企業だけではなく、行政もお金をかけて多くの動画が製作された。

 

恋するフォーチュンクッキー限界集落・大長谷Ver

 

大長谷のメイキングはこちら

大長谷地区では、製作するプロのカメラマンも不在でしたが、

当時の都市農村交流の活動団体ながたん農援隊(構成人数200名)

のメンバーの1人が、他地域でも行っているから踊ろうという簡単なノリで行いました。

実際に製作したあとに、地域の人々の楽しいい笑顔や

マスメディアに取り上げれることで、

これまで何もないといってさげすんできた人々が

地域の人々の誇りの呼び戻しに繋がることが出来ました。

また、大長谷のような小さな集落でも対立する派閥はどこにでもあります。

しかし、本動画において、撮影場所や時間を調整し、1つの動画にすることで

両者の思いは、「地域をよくしたい」は共通であり、

私のような第三者(当時は地域おこし協力隊ではなく、2地域居住の関係人口者)

だからこそ、柵(しがらみ)なく、地域のことを理解しつつ製作が出来

地域の結束力は高まったのだと思います。

大長谷では、行政支援に頼らず、各種団体らが

そば祭り(大長谷自治振興会・大長谷蕎麦倶楽部)

山菜教室、きのこ教室(NPO大長谷むらづくり協議会)

白木峰散策(NPO白木峰を愛する会)等が

年に数回交流体験イベントを行ってきて、交流人口から関係人口(リピーター・ファン)が増えている地域である。

大長谷での動画制作において、中立派の人々を巻き込むことに成功し、

反対派の人々も利害関係のない関係人口者(ながたん農援隊)が主催することで、

集落全世帯参加の動画再生を行うことが出来た。

冒頭の花井大長谷地区自治会会長(当時)のコメントも、素晴らしく、今でもこのメッセージは、

他の限界集落と同じ思いが詰まっています。

本動画だけではなく、常に情報発信をすることで、

映像から4年経過しましたが、新たな移住者や交流人口が増えいています。

映像では、お亡くなりになられた方もいますが、

記録に残る事で懐かしく、地域の人々からも撮ってよかったと言われています。

また、撮影して4年後に、テレビ朝日系ニュース番組

報道ステーション で本動画が取り上げられました。

 

星野源恋(恋ダンス) 富山県氷見市仏生寺脇之谷内

2016年12月公開。

氷見市地域おこし協力隊として着任して2年目に製作。

当時の活動拠点であった速川地区は、既に行政からの支援事業があり、

有名であったが、私の住む仏生寺地区脇之谷内は、ほぼ無名。

無名でありながら、地域おこし協力隊として着任して2年間、

地域資源を地域の人々から聞くことが出来ていたので、製作が可能となった。

当時は、年配者や営農組合での関係性が強く、若い人との交流が薄かったが、

この動画を通してこれまで顔を合わせることがなかった若者にも交流出来るきっかけとなった。

特に、TBS系ニュース番組 

ニュース23 

でアメリカ中日大使館との2本立てでニュースに大きく取り上げられたことにより

全国各地に点在していた脇之谷内にゆかりのある人々から、地域に住む人びとに

連絡をし、評価したことが、地域の人々の感動と誇りを戻したことに繋がった。

メディア露出に関して、これまで若干の抵抗があったのが、これ以降積極性に変化した。

【逃げ恥】恋ダンス踊ってみた・日本一年齢層が高い!?準限界集落富山県氷見市

 

【動画制作と将来ビジョン】

上記2つの動画制作を行ったものとして、

地域の人口数の大小関わらず、地域には反対勢力や派閥があり、

その問題に踏み込むのは、本当に難しい。

しかし、このような地域活性化動画を製作することで、

双方の利害は関係せず、地域の結束力を高める補助剤になることもありうる。

 

太い幹を作る地域おこし・持続可能性

震災復興が語る農村再生 著者;稲垣文彦(社団法人中越防災安全推進機構 復興デザインセンター長)によると

地域の持続可能性の獲得に向けた取り組みは、

始めに行うのは、寄り添い方支援でコツコツと1つづつを積み上げて(差し算支サポート)

ようやく地域が1つになれたときに、事業型支援(掛け算サポート)だと説いている。

⓪住民の不安や悩みに寄り添い

①外部とのつながり

②小さな成功体験

③共通体験

④住民主体性

⑤共通認識

⑥地域の持続可能性の獲得に向けた取り組み

 

事業だけが先行する行政・地域おこし協力隊

山口県地域おこし協力隊のblogでの批判は、いきなり⑥を記述しているものだと感じる。

⓪から③を外部の人間である地域おこし協力隊が行えば

・顧客視点を補える

・外の人を呼び込む方法が発見

・派閥やしがらみに拘らず地元の結束を促せる

が地域住民同士のしがらみがない中で着手しやすい。

ただ、昨今の地域おこし協力隊の活動は、

大人の学芸会、大学サークルの延長線のようなものも多く存在し、

地域も行政も協力隊自身も疲弊して負の連鎖に陥っている場合が多く見られ危惧する。

ですから、地域活性化、地域おこしを行う上で

稲垣文彦氏の述べる通り、①から⑤を飛び越えて、⑥をするのには、無理がある。

また、昨今の行政においても、自らの担当地域の①から⑤を疎かにして、

予算都合により⑥だけを行ってい失敗している事業も少なくない。

 

氷見から全国に向けてのモデル地区を作りたい

私自身、氷見市に移住して4年。まだまだ、①から③の段階であり、

④以降は、今後の取り組みである。

しかし、土台基礎でもある①から③をしっかりしなれば、後々の⑥は、脆くなるものであり、

急がず、地域住民、行政、地域のファン(関係人口者)らと

慌てず着実に地域活性化、地域おこしを行ってゆきたい。

地域おこし協力隊着任当時は、速川地区だけであったが、地道な地域に寄り添った活動で、

自分の住む脇之谷内集落での活動範囲が広がり、それを見聞きした

稲積、長坂、八代、粟原、大野地区とお声がかかるようになってきた。

氷見市地域おこし協力隊・富山県内の地域おこし協力隊の中で、

良い意味で行政の期待を裏切り、これほど多くの地域に関係が出来たのは、

行政の言われたことだけでなく、地域に寄り添った活動を常に考え、地域と一緒に行動・活動したことに尽きる。

残念なことに、富山県内の地域おこし協力隊においては、1年目の一番大事な時に

地域に溶け込むことや1次産業や2次産業に入ることを行わず、

自らの得意分野ばかりを主張し、地域に溶け込めないでもがいているケースが多く見られる。

また、1次産業2次産業に従事していても、そこに地域主役ではなく、協力隊自身が主役となっている場合も

同様に地域からの協力は得られず、気付けば3年任期終了時に住む家が地域から協力を得られず、

住む家や仕事が紹介されない地域おこし隊員も少なくない。

その結果、富山県内の地域おこし協力隊退任後の定住率の低さに繋がる理由付けとなっている。

ですから、地域おこし協力隊OBとして、

全国の現役地域おこし協力隊に対して、切実に地域に向き合った活動を1年目に行い、

2年目以降、自らの活動を少しづつ行いながら、地域の理解を得られるような地域づくりを考えてもらいたい。

 

なお、本blogの中で書いた地域活性化について、地域活性化センター

第29期全国地域リーダー養成塾修了レポートに詳細があります。

持続可能な集落維持に向けた農村観光の取り組み~交流者から関係者(2地域居住)へ、そして移住実体験を踏まえて~
https://www.jcrd.jp/seminar/2918inagaki.s.pdf

 

 

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